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貧困のない世界を創る貧困のない世界を創る
ムハマド・ユヌス
早川書房 刊
発売日 2008-10-24



経済学の忘れもの 2008-11-08
2006年ノーベル平和賞はムハマド・ユヌス総裁とグラミン銀行に贈られた。

受賞理由は「貧困層の社会的経済的基盤の構築」だった。

この本は、ユヌス氏のノーベル平和賞受賞後の初の著作にあたり、貧困層への融資

(マイクロクレジット)に関する考えが詳しく語られている。


(1)世界銀行等への批判

    世界銀行は「貧困の排除」を目標に掲げているが、大規模な経済成長を通じてのみ

    しか貧困層の救済を考えていない。経済成長は時間がかかりすぎることが多く、また

    成長は貧困層を犠牲にすることがありえる。ユヌス氏の世界銀行批判は厳しいが

    世界銀行の存在意義を否定しているわけではなく、その手段・パラダイムの古さを

    指摘している。

(2)融資のスキーム

    借主は5人組で相互扶助組合を作らなければならないが、借主以外の4名は連帯保証

    とは異なり債務の返済義務を負うものではない。これはバングラデシュのように、

    人口の流動性が低く、相互補助意識の高い国にしかなりたたない可能性はあると思う。

(3)融資の条件と対象

    働くこと(商売すること)を条件としその運転資金として貸し出しを行う。

    借主の97%が貧困家庭の女性。ユヌス氏は女性への融資は男性への融資に比べ

    子供の教育資金に回っていくことが多いと説明している。

(4)回収率

    98.9%と通常の融資と比べ回収率について遜色はない。

(5)教育活動

    グラミン銀行は識字率の向上にも力をいれている。

(6)サブプライムローンとの違い

    消費目的には融資しない。また融資の債権を商品化し転売することはない。

(7)マイクロクレジットの思想と社会主義の関係

    マイクロクレジットは飽くまで資本主義の中で貧困層を中間層に押し上げることを

    目標としている。

 

経済学・金融論はもともと人間の幸せの追求が動機であったはずだが、幸せを効用という

言葉に置き換え、人間はどのように行動するのかを予測する学問に変質してしまったの

かも知れない。


グラミン銀行の思想とは、結局は貧困層の労働意欲への強い信頼に他ならないように思う。

グラミン銀行は98年のバングラデシュ大洪水をなんとか乗り越えた。しかし、現在の

世界同時不況は乗り越えられるのだろうか。私は陰ながらグラミン銀行を応援し続けたい。


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